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前田夕暮記念室

図書館2階の前田夕暮記念室は、どなたでも無料で自由に見学することができます。
開室時間は、図書館の開館時間と同じです。

前田夕暮の活動

若い夕暮の写真

前田夕暮は1883年(明治16年)、神奈川県大住郡南矢名村(現、秦野市南矢名)に生まれました。本名は洋造(洋三とも書く)といいます。夕暮は1904年(明治37年)3月上京、尾上柴舟に入門し、1910年(明治43年)処女歌集『収穫』を刊行し、同じ頃(すぐ1か月後)『別離』を出した若山牧水とともに自然主義の代表歌人として注目され「夕暮・牧水時代」と称される一時代を文学史上に画しました。白日社を興し短歌雑誌「詩歌」を毎月発行、三木露風、山村暮鳥、斎藤茂吉、室生犀星、萩原朔太郎、高村光太郎その他の詩人や歌人に活躍の場を与え、多くの歌人たちを育てています。

また、北原白秋との交友の中で1924年(大正13年)4月から1927年(昭和2年)11月まで、雑誌「日光」の刊行に尽力し、多くの口語短歌や散文を発表しています。

夕暮は上京以来、再びこの地に住むことはありませんでしたが、秦野を深く愛し、ふるさとや丹沢の風景を多く詠っています。

昔の秦野の風景写真(遠景)

1928年(昭和3年)『詩歌』を復刊。やがて、口語自由律短歌を開拓し、その中心になる。
1943年(昭和18年)60歳で文語定型短歌に復帰。
1951年(昭和26年)4月20日、満67歳で逝去。

夕暮と彼の妻の写真

昔の秦野の風景写真

中年の夕暮の写真

前田夕暮記念室

歌碑の写真

当図書館は、1985年(昭和60年)11月に現在の場所に新築・移転しました。この時から、郷土出身の歌人、前田夕暮の功績を称え、資料を収集、展示することで短歌の普及発展に寄与することを目的に「前田夕暮記念室」が設置され、後に歌碑も建立しました。

記念室では、夕暮直筆の掛軸、原稿、書簡、著作、主宰雑誌、写真等を収集し、その一部を展示しており、夕暮の文学の一端に触れていただけるようになっています。収蔵品の基礎は、弟子で歌人の香川進氏から寄贈を受けたものですが、現在も折に触れて、資料の収集に努めています。

収蔵品「紫外線」の写真展示物(本)の写真1

展示物(本)の写真2

記念室の事業は、郷土文学叢書を刊行し、郷土の文学者の普及に努めるとともに「夕暮祭短歌大会」と、市内の小学生から中学生までを対象に短歌を募集し、優秀作を表彰する「夕暮記念こども短歌大会」を毎年開催しています。この子どもたちの優秀作品を2年毎に100首を選び『秦野こども百人一首』としてまとめ、刊行していました。

・『秦野こども百人一首』 巻一(昭和62年・63年)から巻十二(平成21年・22年)まで刊行しました。これ以降は、『夕暮記念こども短歌大会 入賞作品集』を毎年刊行しています。

 

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